クレメンス・クラウス指揮 バイエルン放送管弦楽団(1944)
(バイエルン国立歌劇場管弦楽団(1942))
ウルスレアク(ウルスラーク)(元帥夫人)
ウェーバー(男爵)
ミリンコヴィチ(オクタヴィアン)
ケルン(ゾフィー)
以前、1953年録音のものを聞いたクラウスであるが(こちら)そこで1944年盤が高値と書いたが、その後ユーズドで入手していた。
しかし、その時は「ばらの騎士」熱が冷めていて、ずっとほったらかしになっていた。
ネット情報では、1944年という録音時期や、オーケストラにも疑問が提示されていた、ということも理由にあったかもしれない
今回買ったのは単独発売だが、R・シュトラウス:歴史的録音集というBOXセットに収録されている同じ音源(と思われる)は1942年録音となっていて、たぶんこちらの方が正しいのだろう。なぜなら1944年といえば終戦直前だからである。ということで1942年盤ののデータを併記した。
ところが、ふと、前奏曲だけでも聴いてみようかと思って聴いたところ、びっくりした。
1953年盤の前奏曲もすごかったが、こちらはその上をゆく。
目立たないくらいのテンポの変化が、実に絶妙で、芳醇なロマンチシズムを醸し出している。
個人的には、今まで聴いた中でもっとも理想的な前奏曲である。
さらに(わずかに針音がするが)音は1953年盤よりも抜群に良い。
これは腰を据えて、全曲を聴かねば・・・・と思ったところまでをご報告。
ちなみにウルスレアクはクラウス夫人、かつシュトラウスは「アラベラ」を彼女の為に書いたとか・・・・すごい話だが、そんなすごい歌手を寡聞ながら今まで知らなかった(汗)
録音がいくつかあるが、やはりシュトラウスが多い。
「トリスタンとイゾルデ」があり「おお!」と思ったが、タイトルロールではなく「ブランゲーネ役」しかし、エーリッヒ・クライバー指揮なので、親子対比ができる!と思いきや、高値だ(涙)