モーツァルト「シピオーネの夢」(1771)

ハーガー指揮 ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団(1979)
シピオーネ:ペーター・シュライアー
ラ・コンスタンツァ:ルチア・ポップ
ラ・フォツトゥーナ:エディタ・グルベローヴァ
エミーリオ:トマス・モーザー
リチェンツァ:エディット・マティス
例のBOXもいよいよルチア・ポップの登場だ(笑)他のメンバーも豪華そのもの。
「劇的セレナータ」との事で、厳密にはオペラでは無く、舞台、衣裳付きのカンタータもしくはオラトリオのようなものと考えればよさそうだ。
内容は古代ローマの英雄スキピオ(シピオーネ)の物語
この作品、あまり評判がよろしくないが、モーツァルトザルツブルク大司教ジークムント3世の為に書き始めたのに、途中で亡くなり、後任に後に天敵となるコロレド大司教がやってきたから、モーツァルト自身のモチベーションに問題があったのかもしれない。モーツァルト15歳、大人の対応はまだ難しい年頃、っていうか、この人たぶん、ずっと大人になりきれなかった人だからなあ。
個人的には、今作品の出来の良し悪しまではわからないけれど、後年のモーツァルトらしさは、徐々に出てきているとは思う。
ちなみにポップのアリアは2曲しかなかった(涙)
現代風の舞台。