ヴァンスカの「運命」

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」
ヴァンスカ指揮 ミネソタ管弦楽団(2004)
なんとまあ、押しつけがましさが皆無な演奏だろうか。曲の性質上、こういった演奏は非常に珍しいと思う。
なので、たいていの人は物足りなさを感じるかもしれないが、聴いてゆくと実に味わい深く心地いい演奏だということがわかってくる。
ブルックナーと同様、裏メロや伴奏の強調も新鮮である。
ちなみに第1楽章の再現部第2主題の冒頭がホルンではなくファゴットなので、オリジナル楽譜であろう。