バルトーク 弦楽四重奏曲全集

バルトーク 弦楽四重奏曲全集
東京クヮルテット(1975~1980)
これはDGの輸入盤である。日本の演奏家のこの時期の録音が輸入盤で(それもDGで)存在するということは、それだけで世界的に認められた演奏なのだ、ということがわかる。
さて、バルトーク弦楽四重奏曲はすべてアメリカ渡航前に書かれ、そのキャリアの中でまんべんなく作曲されているために、スタイルの変遷や成長ぶりがよくわかる傑作群である。
個人的には、私の好きな「気味の悪い対位法」を一番楽しめる形式が弦楽四重奏曲であることは間違いないし、アグレッシヴな打楽器的奏法もプログレ、アヴァンギャルドに通じるので、これはもう大好物である。