ハート「バラクーダ」のからくり

ハートの「バラクーダ」を聴いた人は、最初奇妙な感じがする人がいるかもしれない。
ギターのリフはEのパワーコードからG、パワーコードは第3音が無いので調性が判定できないのだが、Gへ移行する事で聴き手は無意識のうちにEマイナーであろうと脳が勝手に判断する。
しかしボーカルが始まるとメロディにソの#が入っているのでコード的にはEメジャーである。つまりここで「え?Eマイナーかと思っていたらEメジャー?」と脳がバグるのである。
そしてすぐにGになるので当然ソの#が取れるので調性はEマイナーとなる、つまり一瞬のうちに長調から短調への転調が行われているのだ。
これが、この曲を聴いた時の奇妙な感じの正体であるが、凄いなあ。

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