マリオン・ジマー・ブラッドリー

昨日、この人のことをちょっと書いたのだが、恥ずかしながら全く知らなかった。しかし、「ダーコーヴァ年代記」という大河シリーズがすでに1962年から刊行されているかなりの売れっ子のようだ。思うに邦訳が1987年以降という、私がいろいろな情報から隔絶されていた時期ということもあろうが、一番大きいのはこのシリーズが創元SFであるということである。
ハヤカワSF文庫の「SFハンドブック」(1990)「新・SFハンドブック」(2001)は、なんだかんだいっても、随分参考にさせてもらったが、どうしてもハヤカワで出している作品や作家が主体になるのはしょうがない。改めて調べてみたら「SFハンドブック」のほうに、「アヴァロンの霧」(ハヤカワ文庫)で一行、それもいろいろな作家に自分の好きなSF作品ベスト5を挙げてくれというアンケート企画のページである。「新・SFハンドブック」にいたっては、1990年代のSFの動向として、アン・マキャフリーとともに「合作が増えた」旨記述してあるのみ。作品名もなし。これでは、いかな私でも興味を持ちようが無い。(まあ、ファンタジーに近いといわれているせいかもしれないが)
こう考えると、(あたりまえだが)まだまだ知らないことはいっぱいである。創元でもハヤカワみたいに「ハンドブック」的なものを出さないのかな。それより、ハヤカワもそうだが、早々と廃版にしないで欲しい。読みたいなと思ったら、既に廃版というのが多すぎる。随分前だが、コードウェイナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」も興味を持ったときには、もう遅かった。グウィンも、いつでもあると思って油断してたら、ほとんど手に入らない。ダン・シモンズあたりは大丈夫だろうと思っているが、実際はどうだか。
ちなみにこの人は女性作家である。思春期に少女漫画を読んでいることからもわかるように、どうも私は女性作家の作品が好きなようだ。