最近、古本屋とかシンクロニシティの話ばかりで恐縮であるが、今回もそんな話。
古本屋で五島勉の「H.G.ウェルズの予言された未来の記録」という本を見つけて、五島勉の著作はけっこう把握していたはずなのにまったく知らない本だったので買ってしまった。帰ってから調べたら五島勉最後の著作である。
で、かのSFの父、H.G.ウェルズの「世界はこうなる」(その他の邦題「地球国家2106年」)についての本なのだが、五島勉がこの作品に興味を持ったきっかけが、若い時に読んだ阿部知二(作家兼翻訳家)の翻訳したウェルズの短編集の阿部知二による後書きだという。
H.G.ウェルズの短編集は、ハヤカワの新訳で既にもっていたのだが、先日創元SF文庫の古い訳(すなわち上記の阿部知二翻訳版)を古本屋で見かけて、通常なら持っているから買わないはずなのに、なぜか買ってしまっていた。なので、その後書きも読むことができた。うーん、シンクロニシティ(笑)
内容的にはかなりすごいと思う。簡単にここでご紹介できる感じではない。五島勉の著作では個人的には「宇宙人謎の遺産」「幻の超古代帝国アスカ」が好きなのだが、この作品もお気に入りに加わったとおもう。