ワーグナー「ワルキューレ」第2幕

聴き比べとはいえ、第1幕の時とそう感想が変わるわけではない。
まずクナ盤(1956)を聴くと、なんだかすごい演奏だという事だけはわかる(笑)
クラウス盤(1953)は、素直でわかりやすい。クナ盤とほとんどメンバーが共通するが、ネット上の意見として、クナ盤より歌手が歌いやすそうだ、というのがあったが、確かにそれは言える。
フルトヴェングラー盤2種(1953)(1954)は、ダイナミックで単純に興奮させられるが、以前書いたように、アッチェレランドでフレーズが犠牲になる点は否めない。
カラヤン盤(1966)は、歌なしの部分は、女々しいセンチメンタリズムに辟易するが、歌の部分はまあすっきりしている。
そして、再度クナ盤を聴いてみると、やっと「ああ、なるほどなあ」とクナのやりたい事が見えてくる。
ならば、最初からクラウス盤から聴けばいいではないか、ということになるのだが、やはりクナ盤から聴きたいんだよなあ、なぜか。