渡邉暁雄のシベリウス交響曲全集

シベリウス 交響曲全集
渡邉暁雄指揮 日本フィルハーモニー交響楽団(1962)
まとめて書く。
1番から3番までは、躍動感のあるはずの第1楽章をやたらと丁寧に演奏して躍動感を台無しにし、、第2楽章以降をアグレッシブにする、という解釈で、かなり疑問。
第4、第5でやっと本来のテンポ設定に近づく。
第6は、第4楽章途中まで、理想的なテンポ設定か、と思ったら、第4楽章途中で急にテンポがあがりがっかり。
第7は、静謐部分とアグレッシブ部分のコントラスをを狙っているが、個人的には単一楽章渾然一体が理想的なのでアウト。
全体として、かなり期待外れだが、北欧系の指揮法が手探りだった時代、独墺系の指揮法を土台にしなければいけなかったのは想像に難くない。当時としてはこれが精一杯だったのだろう。