「スーパー・スター」の話

そもそもなぜデラニー&ボニーのベストを買ったのかというと、以前書いたが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2025/02/11/064302

「スーパー・スター」のオリジナル(元々のタイトルは "Groupie")を聴きたかったのだが、カーペンターズと聴き比べてみるといろいろと興味深い。
こまかいメロディや歌詞の違いもあるのだが、個人的にはサビ前のコードの違いが両曲の印象の違いに繋がっていると思う。
オリジナルはサビ前がトニックで終了し、サビがサブドミナントで始まる。
カーペンターズは、サビ前がマイナーのドミナントで終り、サビは同様にサブドミナントで始まる。
具体的にハ長調でいうと
オリジナルが C で終り F で始まる。
カーペンターズは Em で終り F で始まる。

理論的には F にとってのドミナントが C なので、オリジナルで合っているのだが、やはり、Em での緊張感からの半音上がりの F でサビに突入するカーペンターズ版の効果は素晴らしいもので、リチャードの編曲センスの賜物である。
こちらがオリジナル。

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こちらがカーペンターズ

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ついでに、リタ・クーリッジ(マッド・ドッグス&イングリッシュメン)

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