クラシック
シベリウス 交響曲第5番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)全体にゆっくり目のテンポでねっとりとした演奏なのが意外だった。これ以上ねっとりするとシベリウスではなくなる、というギリギリのラインで踏みとどまっており、個人…
シベリウス 交響曲第6番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)第1楽章のクライマックス以降が天上の音楽のようだ。こんなシベ6の第1楽章は初めて聴いた。この人の盛り上げ方は激しくもないが弱々しくもない。いい意味でふんわり…
シベリウス カレリア序曲ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1997)(全曲盤より)サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988) 以前、シベリウスのカレリアについてこんなことを書いたが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/07/02/055832 シベリ…
シベリウス 交響曲第7番ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1988)サラステのシベリウスBOXである。まずは大好きな交響曲7番から。一聴して、実に新鮮に感じた。楽器のバランスだろうか。いや、特に変わったバランスと言うわけでは…
シベリウスのクレルヴォ交響曲の出来がよかったサラステであるが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/09/30/050049 いずれ交響曲や管弦楽を揃えていきたい、と書いた。 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/10/08/060026 サラステとフィンラ…
今回のクレルヴォ三昧に入る前は、ベルグルンド盤(1970)サロネン盤(1992)デイヴィス盤(1996)ヴァンスカ旧盤(2000)を繰り返し聴き、この曲の魅力を徐々に理解しながらも「なんか違うんだよなあ」という思いが頭から離れなかった。入手可能なクレルヴ…
シベリウス クレルヴォ交響曲ネーメ・ヤルヴィ指揮 エーテボリ交響楽団(1985)ラウルン・イスタヴァト男声合唱団カリタ・マッティラ(S)ヨルマ・ヒュンニネン(Br) 父ヤルヴィの指揮するシベリウスは流麗、かつ緩徐楽章をたっぷりとしたテンポで演奏する…
シベリウス クレルヴォ交響曲ヴァンスカ指揮 ミネソタ管弦楽団(2016)ヘルシンキ大学男声合唱団リッリ・パーシキヴィ(Ms)トンミ・ハカラ(Br) ヴァンスカのクレルヴォ交響曲の新盤は、シベリウス交響曲全集の新盤と同様ライブ録音である。ヴァンスカのシ…
シベリウス クレルヴォ交響曲ロバート・スパーノ指揮 アトランタ交響楽団 合唱団(2006)シャルロッテ・ヘレカント(Ms)ネイサン・ガン(Br)クレルヴォ三昧シリーズである。ロバート・スパーノはアメリカの指揮者だが、シベリウスもレパートリーとしている…
シベリウス クレルヴォ交響曲アリ・ラシライネン指揮 ラインラント=プファルツ国立フィルハーモニー管弦楽団(2005)KYL男声合唱団 サトゥ・ヴィハヴァイネン(Ms)ユハ・ウーシタロ(Br)クレルヴォ三昧シリーズである。ヤルヴィ親子とヴァンスカ新盤は一番…
シベリウス クレルヴォ交響曲ユッカ=ペッカ・サラステ指揮 フィンランド放送交響楽団(1996)ポリテク合唱団モニカ・グロープ(Ms)ヨルマ・ヒュンニネン(Br)クレルヴォ三昧シリーズである。ヨルマ・パヌラの教え子であり、ヴァンスカ、サロネンの同級生…
シベリウス クレルヴォ交響曲ヨルマ・パヌラ指揮 トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団(1996)ラウルン・イスタヴァト男声合唱団ヨハンナ・ルサネン(S)エサ・ルートゥネン(Br) クレルヴォ三昧シリーズである。 http://hakuasin.hatenablog.com/entry/201…
あいかわらず、シベリウスのクレルヴォ交響曲のヘビロテが続いている。今、手元にある4種の録音について、ざっと語ると素朴な迫力のベルグルンド盤精緻、清澄のヴァンスカ盤若干通俗的ながら、面白い演奏のサロネン盤楽器間のバランスが新鮮なデイヴィス盤と…
クレルヴォ交響曲の第2楽章は、通常の交響曲でいうところの緩徐楽章にあたるのだが、時折ブルックナーを感じさせる部分がある。若き日のシベリウスがウィーンへ音楽留学した際、ブルックナーの交響曲第3番の演奏に触れ、感銘を受けた、という逸話がある。…
クレルヴォ交響曲 第1楽章デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団(1996)すっかりクレルヴォ交響曲がヘビロテになっている。特に第1楽章。以前、マイスタージンガーの前奏曲にはまった感じに似ている。そもそも、シベリウスはワーグナーの影響を受け、オペラ作…
シベリウス クレルヴォ交響曲エサ=ペッカ・サロネン指揮 ロスアンジェルス・フィルハーモニック(1992) エサ=ペッカ・サロネンのシベリウスは交響曲第5番やら管弦楽集やらレンミンカイネン組曲やらを実は聴いていたのだが、私が否定してきた「効果を狙った…
きっかけは新聞で見た、マリ・サムエルセンのドイツ・グラモフォンへのデビュー・アルバムについての話題だった。ノルウェーの新進気鋭のヴァイオリニスト、マリ・サムエルセンについてはこの時に知ったのだが、収録曲にバッハに混じってブライアン・イーノ…
シベリウス「カレリア」組曲 オリジナル版ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1997)「ペレアスとメリザンド」オリジナル版のカップリングの「カレリア」組曲がオリジナル版と銘打たれていた。組曲版のオリジナルってあったの?と思ったら、先日聴いた劇音楽…
シベリウス「クリスチャン2世」オリジナル版ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1993)先日の「ペレアスとメリザンド」オリジナル版のカップリングである。この曲も15CDにはネーメ・ヤルヴィ指揮のものが収録されていたが、「ペレアスとメリザンド」と同…
シベリウス「ペレアスとメリザンド」オリジナル版ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1993)先日、シベリウスの「ペレアスとメリザンド」の聴き比べをした話を書いたがhttp://hakuasin.hatenablog.com/entry/2019/07/19/050550ヴァンスカ指揮のものは無いんだ…
シベリウス 「春の歌」(1895 年版)ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(2002) 「春の歌」については今まで書いていなかったが、シベリウスには珍しく明るさに満ちた曲で、聴いてゆくとけっこうはまるのであるが、はまってくると明るいだけの曲でないことが分…
交響詩 「海の精たち」 作品 73 (イェール版)管絃楽組曲 (1914) 断章 (「海の精たち」 の前作) 第2楽章 テンポ・モデラート管絃楽組曲 (1914) 断章 (「海の精たち」 の前作) 第3楽章 アレグロ交響詩 「海の精たち」 作品 73 (現行版) ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団…
シベリウス レンミンカイネン組曲1 第1曲 レンミンカイネンと島の娘たち (1897/1939改訂版)2 第2曲 トゥオネラの白鳥 (1897/1900改訂版)3 第3曲 トゥオネラのレンミンカイネン (1897/1939改訂版)4 第4曲 レンミンカイネンの帰郷 (1897/1900改訂版…
シベリウス劇音楽「ペレアスとメリザンド」 パーヴォ・ヤルヴィ指揮 エストニア国立交響楽団(2001) 「塔の中の乙女」のカップリングが劇音楽「ペレアスとメリザンド」である。我が家にはベルグルンドと父ネーメ・ヤルヴィの指揮の録音があるので、せっかく…
シベリウス 歌劇「塔の中の乙女」パーヴォ・ヤルヴィ指揮 エストニア国立交響楽団(2001)乙女 : ソルヴェイグ・クリンゲルボーン(ソプラノ)恋人 : ラース・エリック・イェンソン(テノール)農場主夫人 : リリ・パーシキヴィ(メッゾ・ソプラノ)農場主 : ギャ…
シベリウス 劇音楽「テンペスト」ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団&合唱団(1992)キルシ・ティルホーネン(S)リリ・パーシキヴィ(Ms)アンシ・ヒルヴォネン(T)Paavo Kerola(T)ヘイッキ・ケイノネン(Br) 以前、15CDBOXに全曲入れてほしかった…
シベリウス 交響詩「エン・サガ」(1892年原典版)ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1995) 交響曲第5番の原典版のカップリングで「エン・サガ」の原典版である。一言で言うと、原典版は主題の扱いが大仰で、全体に不器用な印象。改訂版はその点をすっきり…
シベリウス 交響曲第5番(1915年原典版)ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1995) シベリウスはブルックナーのように改訂癖があり、ヴァイオリン協奏曲は原典版(初版)も耳にしていたのだが http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/12/13/050140 交響…
シベリウス 「森の精」「舞踏間奏曲」シベリウス 「森の精」「舞踏間奏曲」 ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(2000) 以前「夜の騎行と日の出」の記事で、他はすべてかぶるヴァンスカの「シベリウス管弦楽曲集」を買った、と書いたのだがhttp://hakuasin.ha…
シベリウス 劇音楽「森の精」ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1996) ヴァンスカの「白鳥姫」には「森の精」が2種類カップリングされている。一つは15CDBOXにも収録されていた交響詩「森の精」で、もうひとつがこちらの本来の劇音楽としての「森の…