ザ・ミュージック・インプロヴィゼーション・カンパニー(1970)

デレク・ベイリー
去年の年末に亡くなったギタリスト、デレク・ベイリーが、のちにクリムゾンの「太陽と戦慄」に参加するジェイミー・ミューア等と録音した、完全フリー・インプロヴィぜーションのアルバム。前にも書いたが、名前は知っていたし、一度は聞いたことがあるような気がするのだが・・・・。サウンドは、もうフリージャズを越えて、前衛音楽、(もしくは前衛音)一番イメージが近いのは、「宮殿」の「ムーンチャイルド」の後半部分(といっても誤解されそうだなあ)ただし、「宮殿」は(一応ロックアルバムなので)緊張と緩和があるが、こちらは徹頭徹尾緊張のみ。ただし、私にはえらい心地よい世界なのだ。フリップ翁が、ジェイミー参加を要請する気持ちもよく分かる。しかし、こういうのだけやり続けるのは、生半可な精神力では無理だろうな・・・・