ダ・ヴィンチ・コード

ダン・ブラウン
さんざん文庫になるのを待っていながら、買ったとたん他に読むものがたまっていたのと、読みたい気持ちも薄れていたのでここまで遅れてしまった。
この手の本を読むといつも思うが、歴史的な謎に迫るのに、いかにも映画化を意識したサスペンス的ストーリーがはたして必要なんだろうかということ。もちろんそれがあるから売れるのだろうし、歴史的新説も浸透するのだから、いたしかたのないところか。だから以前放送されたTVスペシャルの方が私は面白かった。ただし、サスペンスミステリーとしてだけ評価するなら、いかにもアメリカのベストセラー的作品ながら、かなりよくできた作品だとはいえる。どんでん返しも秀逸。