ザンデルリングのハイドン

ハイドン 交響曲第44番「悲しみ」
ハイドン 交響曲第45番「告別」
ザンデルリング指揮 ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団(1995)
随分前に買った「ハイドン・ポートレイト」BOXで「悲しみ」は前にちらっと書いたが改めて採り上げる。
モーツァルトト短調の弦楽五重奏曲を「疾走する悲しみ」と表現した文芸評論家がいたが、この2曲はさしずめハイドン版「疾走する悲しみ」であろう。
44番45番共に、持続する木管による sus4効果(って言葉があるかどうか知らないが)がスリリングである。
44番は第2楽章がメヌエットである。一般に交響曲メヌエットスケルツォ楽章を第2楽章にもってくるのは、ベートーヴェンの発明とか言われているが、既にハイドンはやっていたのだった。