シマックの「都市」がまさかの

先日、アシモフのついでに名前が挙がったシマックであるが、連作短編集「都市」の各短編の雑誌発表時期が気になった。「中継ステーション」はウィキペディアがあるが「都市」は無いので海外ウィキペディアで調べた。
連作短編集としての出版は1952年で、その際に加えられた前書きと各種短編に対するメモが、非常に重要なガジェットとなっているが、短編の発表は1944から1951年にかけて発表とあるだけで、個々の発表年までは載っていなかった。結局、翻訳作品集成というサイトに載っていたのでそこで確認できた。
しかし、海外のウィキペディアで新たな発見をした。原文は

Simak published a ninth City tale in 1973 called "Epilog". A 1980 edition of City includes this ninth tale; some (but not all) subsequent editions of the book also include "Epilog".

つまり、1973年に「エピローグ」という短編が発表され、1980年以降の「都市」にはそれが含まれている、という事だ!!
日本の「都市」は当然今に至るも1952年版の翻訳である。なので「エピローグ」は翻訳されていない・・・・前にも書いたがシマックの新訳は期待できないが、なんとかならんものか。
いや!「中継ステーション」の新訳が2015年に出ている!ならば「都市」の新訳もいつか出るのではないか・・・・・と期待しておこう。