スライ&ザ・ファミリー・ストーン「スタンド!」"Stand!"(1969)

3rd方式の完成形であろう、と前回書いたスライ&ザ・ファミリー・ストーンの4thアルバムであるが、そのとおりだった。
曲の完成度はさらに高くなり、1曲めでシングルカットもされた「スタンド!」の転調なぞ絶妙である。
前作で途中でフェイドアウトで物足りないと書いたが、今回は充分時間をとってあるし、14分近いインスト曲が収録されているのも、バンドの自信の顕れであろう。
最も売れたのは次作の「暴動」であるが、当時のバンドとしてのピークはこの作品である。
というのは、「暴動」はほとんどがスライ一人のオーバーダブで作成されているし、次の「フレッシュ」では、リズムセクションが交代しているからだ。