ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」

ブーレーズ指揮 コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
ジョージ・シャーリー
エリーザベト・ゼーダーシュトレーム
イヴォンヌ・ミントン
ドナルド・マッキンタイア
ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」は昔から興味があったのだが、その気になった時には廃盤だったり、お高くて手が届かなかったりしていた。
ところが、名盤の誉れ高いブーレーズ盤が廉価で再発ということで、先日ちらっと書いたバーンスタインの「ばらの騎士」の再発廉価盤とともに購入。
さて、予想以上に美しい音楽である。某有名イタオペ作曲家が見て「メロディーが無いではないか」といったとおり、いわゆるイタオペ的な「歌」は無い。
フランス語の抑揚と管弦楽によりそうような、モノローグ的な「歌」であるが、それがなんと効果的なことか。これもまたオペラの一つの姿なのだ。
初めて聴くオペラなので、すんなり自分の中に入って来るかちょっと心配していたのだが、これは今まで聴かずにきて損をしていた気分。

フランス語を大事にしたオペラを聴いたので、今度はハンガリー語を大事にした、バルトークの「青ひげ公の城」をまた聴きたくなるな。LDからDVDに落としてあるが、CDでないとどうも気楽に聴く気になれないので、随分ご無沙汰だ