三島由紀夫の「遠乗会」

若い頃(というか子供の頃)小説でも映画でも、とにかくストーリーや発想が全てで、映像表現技術や文章表現技術等、気にもしなかったものだが、三島由紀夫の「遠乗会」の1行目を読んで、それこそ頭がくらくらし、腰が抜けるような思いをした。文章は表現技術で、こんな効果を人に与えられるのか!とびっくりした。(今読むと、なんで腰が抜けたのかわからないが)それから、映像でも文章でも表現技術を気にしだしたような気がする。