プッチーニの話

つらつら思うに、プッチーニのオペラは台本がひどい(ジョークです(笑))
マノン・レスコー」は男を手玉に取る魔性の女が最後にはのたれ死ぬ話である。
ラ・ボエーム」は貧しい恋人といては、治る病も治らないと金持ちの元へ走った女が、結局その貧しい恋人の元に死にに戻ってくる話しである。
「トスカ」は嫉妬深い愚かな女が、自業自得で恋人を死なせ、殺人まで犯し、最後は身を投げる話である。
蝶々夫人」は男をどこまでも信じた報いで自殺する女の話である。
トゥーランドット」は、それまで結婚の申し込みをしてきた男性達に謎かけをして、解けない場合は殺してきた大量殺戮女が、よくわからない理由で恋に落ちて、報いも受けずに幸せになる話である。
しかしである。このストーリー全体をとると「なんじゃこりゃ」という内容のオペラが、その1曲1曲だけとりあげると、プッチーニの魔法で、いかに切なく魅惑的な世界を繰り広げることか。
ラ・ボエーム」の「我が名はミミ」の歌詞を見ながら聴いて涙しないものがあるだろうか。たとえ上記のような女と知っていても(笑)
聴いていて涙が出そうになるオペラは(ばらの騎士を除いて)プッチーニぐらいである。