2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
一条ゆかり 一条ゆかりの自叙伝である。が、会話調のかるい文体で、本人の本音が生々しく伝わる。 もともと少女フレンドに投稿し、見込まれて1年ほど作品を編集者に見てもらい、その後「第1回りぼん新人漫画賞」に腕試しで送った作品が一席なしの準入選(…
例のカバーなし10円ワゴンセールであるが、私がせっせと買うせいか、行く度にお宝が補充されている(笑) 今回は、弓月光「これでも奥様」一条ゆかり「風の中のクレオ」前編、山岸凉子「ひまわり咲いた」「スピンクス」等々。 おまけに2003年出版の一条ゆ…
ブルックナー 交響曲第5番 ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団(1989) ブルックナー 交響曲第3番(第3稿) ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団(1992)
ネット情報によると、アーノンクールがブル5を録音する際に、なんとクナの改訂版演奏(1956)を参考にし、コントラバス、チェロがガット弦である素晴らしさを語ったという。 当時のウィーン・フィルの弦楽器がガット弦を使用していたかどうかは不明だが、ガ…
質問サイト等で「ブルックナー」で検索すると「ブルックナーの良さが分からない」といった類の質問がけっこうある。 これは実はあたりまえのことで、何べんも言うようにブルックナーは通常のクラシックの作曲家の範疇ではないので、普通のクラシックとして聴…
ドロシー・ギルマン ミセス・ポリファックス・シリーズ「〜サファリ・スパイ」(1976)と「〜シルクロード」(1983)の間に書かれた、ギルマンのノン・シリーズである。 対人恐怖症が回復しつつある主人公が、遺産で手に入れた店で見つけたハーディ・ガーデ…
シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1955.3.17) EMIが、このコンサートをきっかけに、かの名盤(1961)の録音を決めたと言われる伝説のライブ。こんなものが残っているのだ。 両端楽章は1961年盤より若干遅く、その分比較的表現が濃…
ドロシー・ギルマン ミセス・ポリファックスシリーズの「アルペン・スパイ」(1973)と「サファリ・スパイ」(1976)の間、かつ「伯爵夫人は超能力」(1975)と同時期に書かれた、ドロシー・ギルマンのノン・シリーズ作品。 見ず知らずの人から修道院へ送ら…
シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1963.12.7) これは、かの名高きスタジオ盤の直前のライブである。スタジオ盤は1963.12.9〜12に録音なので、わずか2日前の演奏だ。 こんなものが残っているのだ。 演奏時間は、第1楽章、スケルツォ…
ドロシー・ギルマン ミセス・ポリファックスシリーズ第1作(1966)の翌年に発表された作品。この頃は未だミセス・ポリファックスが長期シリーズ化するとは、作者も思っていなかったに違いなく、第2作が発表されるのは1970年である。 なので、想像だが、ギル…
花郁悠紀子 「ゆうれい談」をはじめとする山岸凉子の心霊実話シリーズの中に「蓮の糸」という作品がある。 その中に才能を惜しまれつつ26歳で夭折した漫画家花郁悠紀子が、亡くなった後に山岸凉子の部屋に夜中に現れる、というエピソードがある。 それを読…
ヨッフム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 (1986)人見記念講堂 さんざんけなしてきたヨッフムであるが、これは認めざるを得ない。(ただアダージョはちょっと遅すぎるが) さすがのヨッフムも最晩年に来てブルックナーの前に全面的にひれふ…
ブルックナー 交響曲第7番 ヨッフム指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 (1986)人見記念講堂 ブルックナー 交響曲第8番(ハース版) ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団(1993)フィナーレのみ
我が家のそばの川は、毎年白鳥が訪れて、たまに娘とパンなどの餌やりをやっていたのだが、鳥インフルエンザのからみで、誰も餌をやらなくなったせいか、今年は1羽も来ていない。 今朝の地方紙によると、白鳥飛来で有名な「おいらせ町 間木堤」も餌やり禁止…
一条ゆかり というわけで(こちらとこちら)読む。 100ページ弱の中篇だが、本来は倍のページ数が欲しいところだが、中篇の制約を逆手にとって、父親の職業設定などで工夫して、テンポのいい展開へつなげているあたり、さすがといえる。しかし、懐かしすぎる…
朝比奈隆指揮 NHK交響楽団(2000) 先日見た映像(こちら)のCDである。 映像で見た時はそれなりに感動した。やや速めのテンポの、枯淡の境地とも言うべき、完成度が高い美しい演奏である。 しかし、1980年の演奏を聴いた後のせいか、どうも心に響かな…
J・K・ローリング 日本発売当初に購入していたのだが、前作から2年あいているし、ネット上でだいたいの話もわかってしまっていて、なかなか読み始める気にならなかったが、ドロシー・ギルマンも一息つきたくなったので読む。 忘れてしまった登場人物を、ウ…
ある質問サイトに「ブルックナーの交響曲全集のお勧めは」という質問があった。 回答の中でだいたい共通して書かれているのが「インバルは第1稿使用のため一般にはお勧めできない」ということ。しかし、これは実に惜しいことだ。 インバルも、ついでにティ…
朝比奈隆指揮 日本フィルハーモニー交響楽団(1980)東京カテドラル聖マリア大聖堂 先日の朝比奈さんの1980年の東京カテドラルのブルックナー交響曲選集であるが、ついつい「ロマンティック」が後回しになっているうちに忘れてしまっていた(笑)そんなにこ…
TVで某大物ミュージシャンが某会社のCMに出ている。その後その会社のリストラのニュースが入る。ふと、このミュージシャンのギャラは派遣何人分なんだろう、と思う。海の向こうでは、自家用ジェットを使ったといって叱られていた偉いさんがいたっけなあ。
朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団(2001) 朝比奈さんのブル7には、最晩年の速めのテンポの名演があるらしい、と以前書いたが、この盤である。 速めのテンポも自家薬篭中のものとなり、どこまでも自然だ。透徹性のある軽やかな朝比奈のブル7は意外だ…
ドロシー・ギルマン ギルマンのジュニア向け時代の作品。「バックスキンの少女」との間に4作品あるはずだが邦訳は無い。 アメリカ独立前夜のボストン、誘拐された子供が当たり前のように金銭でやり取りされる時代、まさにそのようにしてイギリスからつれて…
朝比奈隆指揮 NHK交響楽団(1997) 映像を見て、CDでも確認したくなって購入。(こちら) 映像を見たときよりは、第1楽章のおとなしさが許容範囲。 しかし、やはり第1楽章はおとなしくない方が好みだ。 ブル7もそうだが、どうも晩年の朝比奈さんは、…
先日、娘の好きな「しゅごキャラ」の新刊を買いに書店へでかけた。隣接する古本屋の「カバーなし10円ワゴン」を見るとはなしにみてみると・・・・・ なんと一条ゆかりのりぼんマスコットコミックス「はだしのマドモアゼル」「さらばジャニス」(こちら)があ…
ドロシー・ギルマン ギルマンのジュニア向け時代の作品。「キャノン姉妹の一年」との間に2作品あるはずだが邦訳は無い。 開拓時代のアメリカ、両親はインディアンに殺され、兄はインディアンにされわれた少女。そして、兄は中身がインディアンとして帰って…
朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団(1993) 朝比奈さんのブル3といえばエーザー版であり、それに対応するノバーク2版である、というイメージが強いが、よりによって(ノバーク3版でなく)改訂版の演奏があるとは知らなかった。 インタビュー等を聞く…
ブルックナー交響曲第8番 ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1976)承前 ブルックナー交響曲第9番 ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団(1976)
朝比奈隆 大阪フィルハーモニー交響楽団(1973) 「この日から日本のブルックナーの歴史が始まった」とさえ言われる伝説の演奏がCD化されていたとは恥ずかしながら知らなかった(汗) この演奏は完璧な演奏ではないかもしれない。しかし、それをものともし…